漫画「ギャングキング」から学ぶ 「他者への想像力」
ギャングキングというヤンキー漫画がある。
僕は これほどまでにストレートに「他者への想像力」について学べる漫画を知らない。
まさに読めば荒くれ者のアホでもわかるように描かれている。
これを読んで一つもイメージできないやつは人間をやめた方がいい(笑)
一度一通り読んでめちゃくちゃ面白いと思ってて でもまあ 大人になってからの一度の通し読みなんて 全然記憶には残らないんよね。
なので一度また読み直したい!と 昨日 溜まりに溜まった仕事を見ないフリをして もう一度読み尽くした。 漫画を持つ右手って痛くなるのね(笑)
2回目に一番響いた物語は 学生ヤンキーVS社会人ワークマンの抗争編。
ざっくり説明すると とある居酒屋で うるさく騒いでいた学生ヤンキー達を注意した社会人ワークマン。そこが抗争のはじまり。
過去の因縁とかもあるんだけど割愛しますね。
それで学生側のヤンキーは重傷を負う。
ほんでもって 敵討ちじゃコラー!!ってなる単細胞ヤンキー達と いやいや原因はこちらにあるんじゃないのか?と 踏みとどまる ちょっと賢いヤンキー達、、友情にもヒビがいくわけです。
「仲間やられたら暴れるしかねーだろ!」と息巻く友人に 主人公のジミーは 「逆の立場で考えろ、、」と
まるでお金に縛られない飲食店の店主の口癖のような眠たい事を言うわけです(笑)
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僕は身内に冷たい
とにかく逆から。 僕はそこからしか物事を見ません。 そこで 納得がいって始めて 内輪ノリに混ざります。褒め称えます。
なので恋愛相談なんぞ無駄です。
相手の気持ちになって考えてみろよ なんてことが出来る状態の人は 恋愛相談なんぞ しないからですね。
相談事のほとんどが 自分が、、私が、、僕が、、なので 待て待て、、と。 まずは逆からだ、、と。
ただただ我を通したいだけ わかってもらいたいだけなら もっと力をつけろ!以上! です。
だもんで 意外と?相談事案は来ません(笑)
とはいえ、主人公ジミーもめちゃくちゃ悩みます。悩み尽くします。友達が離れていくんですもん。 もっと仲良くしてくれよ、、なんでわかり合おうとしねーんだよ、、そんな イチイチの何故?なんでだ? を メモしてるシーンです。
こんな前田裕二みたいなヤンキーがいることに驚きです(笑)
(まだ読んでない人はキャンディ姫路で買ってね!)
もっと他者目線を持てよ!
お前らは間違ってる!!
そんな事を言うことすらも同調圧力なんじゃないのか?他者目線を押し付けることが他者目線に欠ける行為なんじゃないのか?
地獄のような迷路に迷い込んで行くジミー。
なんだこの漫画は? 高度なビジネス書より ありきたりな自己啓発本より もっと豪速球で心と脳に語りかけて来やがる、、。
隣で行われてる改装も
遅々として進まないリターンも
ケツを叩かれるYouTube撮影も
週末に迫った しなやかフェスの段取りも
お店の棚卸しも
DMの返信も
、、 まるで手につけらんねぇ!!
おわぁぉぉぁあわぁぉぁぉぉぉぁいやぉぁ!!!答えが完璧ぃぃぃぃぃ!!
平成21年コミックスだぜ? じゃあ 10年前の内容だぜ? なんだこりゃ? 今現代の最先端トークじゃねぇか!!
もう分かり切ってる事を僕たちは未だに一つも解決できず 人に迷い人を傷つけ人に傷つき諦め腐り流されてんのか、、
なんなんだ? 人ってのは こんなにも駄作なのか?
さらに先のストーリーではこんなセリフも。
「優しいって何ですか?」
優しさとは想像力 と 誰かは言う。
この漫画では「相手の為に自分を喜ばせる事」が優しさだって言ってたと思う。
僕には優しいの正体はわからない。
口先だけの優しさで救われる人だっている。
口先だけの優しが一番欲しい人だっている。
そんな人に本質の優しさなんて役に立たない。
世界が偽りでできてるなら 本質的な事なんて何の役にも立ちやしない。
もとめられてないものはいらないんだ
そう、世界の成り立ち 社会の成り立ち は おそろしく残酷で美しい。
真ん中につったってると 両端がうっすらと見える。一番誰からも必要とされないど真ん中で 僕はこれからも頑張っていこう。
ど真ん中は他者への想像力を一番使うのが危険な場所、みんなの気持ちを汲んだところで みんなの気持ちを満足させる答えなんてありはしないのだから。